この記事ではこんな疑問にお答えします。
せどりは価格や在庫など、様々な要素を考えて仕入れ判断をしていきますが、重要な要素のひとつが、「Amazonランキング」です。
ほとんどのセラーは、Amazonランキングの変動を見て売れる商品かどうかを判断するため、Amazonランキングの見方は非常に重要になります。
つまり、Amazonランキングを見て仕入れ判断をしているため、仕入れの際には、売れると判断して仕入れをするのですが、なぜか売れないときがあります。
売れるはずなのに、なぜ売れないのか!?
売れない原因はいくつかあるのですが、そのうちの原因のひとつが「バリエーション」です。
本記事では、バリエーションがあるカタログの仕入れ判断について、お伝えします。
バリエーションが生まれる原因
最初からバリエーションが登録されているカタログもありますが、Amazonでは、日々カタログの整理がされていて、ある日突然、カタログが統合したり分離したりしています。
では、統合したカタログを再度分離するにはどうすればいいか、というと、結論から言うと対策はありません。
つまり、Amazonの仕様と諦めるしかないのですが、統合と分離にもある程度のパターンがありますので、ご紹介します。
新商品が発売された時
特に最近は新製品が出た際に、旧商品のカタログに新商品のカタログを統合して、旧商品のレビューを利用した新商品の販売促進をしています。
これは、お客様目線ではわかりやすくてありがたいのですが、販売する側からしたら、旧商品が売れにくくなるため、非常に迷惑です。
このパターンは非常に迷惑なのですが、新商品のレビューがある程度溜まると、カタログが分離されることが多いのも特徴です。
また、同じ商品でもある色だけが廃盤になった時などは、廃盤の色の商品だけ分離されることもあります。
類似商品を統合した時
同じ商品でも色違いや量の違いで別カタログになっている場合がありますが、これらが類似商品として統合される場合があります。
また、同じ商品でも2個セット、3個セットなどのカタログがある場合がありますが、この場合も類似商品としてバリエーション化されることがあります。
下のグラフの商品は2個セットのカタログでしたが、6月6日に単品のカタログとランキングが統合されたため、急激にランキングが上がっているのがわかります。
ただし、全部の類似カタログが全部統合されるわけではなく、また、統廃合されたからといって全然売れなくなるわけではないので、統廃合されるかどうかはあまり気にする必要はありません。
バリエーション商品のランキングのパターン
Amazonランキングは、それぞれのカタログ毎に独立しているのが普通ですが、バリエーションのあるカタログはランキングが統合されている場合があります。
では、バリエーションのあるカタログのすべてのランキングが統合されているかというと、そうではありません。
ひとつのカタログにバリエーションであっても、以下の3パターンがあります。
・すべての商品のランキングが統合されている
・商品ごとにランキングが分かれている
・一部商品だけがランキングが統合されている
統一されていないので、意外と厄介です。
では、どうやって見分けるのかというと、ひとつずつ目視でチェックしていくしかありません。
Amazonの登録情報で確認
例えば、こちらのカタログのバリエーションの商品を見てみます。
ひとつのカタログに、以下の複数のバリエーションが存在しています。
・ワイヤレスと有線
・カラー(黒、白、メタリック、ブルー、オレンジ)
・付属品セット
ランキングはページ真ん中付近の「登録情報」に表示されていますので、それぞれのランキングを見ていきます。
いくつか例を挙げて確認していきます。
【有線・黒のランキング】
170位です。
【有線・ホワイトのランキング】
170位です。
【有線・ブルーのランキング】
145,480位です。
【ワイヤレス・黒のランキング】
1,867位です。
【ワイヤレス・ブルーのランキング】
313,291位です。
バラバラだとわかりにくいので、表に整理すると、
となります。
有線の黒と白のカタログのランキング同じですので、ランキングが統合されていることがわかります。
keepaの機能で確認
バリエーションが少ない場合は個別にチェックしてもそれほど大変ではないですが、バリエーションが10個とかあると、非常に面倒ですよね。
では何か簡単に確認する方法が無いのか、というと、keepaの拡張機能をインストールしていれば、簡単に確認することができます。
※keepaを導入していない方は、こちらを参考に登録してください。
keepaの拡張機能をインストールしていれば、商品情報の下にkeepaの画面が表示されますので、「バリエーション」のタブをクリックすると以下の画面になりますが、この画面ではランキングは表示してくれません。
ではどうするかというと、上の赤線の「製品ビューアで開く」をクリックすると、以下の画面が表示されます。
赤線部分がランキングになりますので、ランキングが統合されているか、一目でわかりますね。
※keepaのランキングはAmazonのランキングが変動した後で更新されますので、Amazonの商品ページと若干のずれがあります。
また、ランキングが近い場合、実際にはランキングが統合されている場合もありますので、ランキンググラフを見比べて確認が必要です。
どの商品が売れているかの見分け方
冒頭にも記載しましたが、Amazonランキングは仕入れ判断をするのに、非常に重要な要素です。
ですが、Amazonランキングが複数のカタログで統合されていると、売れると思って仕入れたのに、実際には全く売れない、ということが起こってしまいます。
では、どうやって売れる商品かどうかを見分けるかというと、「レビュー数」で判断していきます。
レビュー数の確認方法
レビューは基本的に売れないと付きませんので、レビューが多い商品の方が売れている、ということがわかります。
つまりそれぞれのカタログのレビュー数を確認していけば、売れるかどうがの目安になります。
例として、こちらのカタログで確認していきます。
まず、バリエーションのランキングをkeepaで確認すると、すべて同じになっているのがわかります。
次に、バリエーションごとのレビュー数を確認します。
Amazonのページのレビューを開くと、以下のように表示されます。
この状態では、すべてのバリエーションの評価数(9,633件、レビュー付き1,517件)になりますので、赤線のすべての形式をクリックして、個別のカタログのレビューにします。
こうすることで、「色10地底探索」のレビュー数のみに絞ることができ、実際のレビュー数は1,240件(レビュー付き153件)であることがわかります。
このレビュー数は、全体の12.8%ですので、ビューティーランキング8位のカタログですので、十分売れると判断できます。
では、他のバリエーションはどうかというと、「EX-2 【501年熟成ワイン煮】」を選択してみます。
「EX-2 【501年熟成ワイン煮】」の実際のレビュー数は、59件(レビュー付き7件)であることがわかります。
このレビュー数は全体の1%もありませんので、実際には売れるスピードは相当遅くなります。(このレビュー数ならある程度は売れます。)
ランキングが統合されている時は、個別にチェックして、回転を予想することが重要です。
keepaでのレビュー数の確認方法
Amazonのレビューの確認方法をお伝えしましたが、ひとつずつ確認するのは非常に面倒です。
では簡単に出来る方法は無いか、というと、keepaを使うのがおススメです。
Amazonの商品ページのkeepaで確認します。
バリエーションのタブに「Ratings」があるのが確認できると思いますが、これがレビュー数です。
先ほどの「色10地底探索」のレビュー数は1,240でしたので、一致しているのがわかると思います。
バリエーションが増えると確認も大変なので、非常に便利ですね。
レビュー確認での注意点
バリエーションのカタログの場合、レビュー数を確認するのは非常に有効な手段ですが、いつくか注意点もあります。
レビュー開始時期
カタログが統廃合されると、それぞれのカタログが出来た時期がズレている場合があります。
このカタログが出来た時期の影響ですが、当然、古いカタログの方がレビューは多くなります。
条件が違えは判断基準も違ってきますよね。
このカタログが出来た時期のチェック方法ですが、keepaを使うと非常に簡単です。
バリエーションのタブを選択すると、一番右端に「Tracking since」という欄がありますが、これがカタログが出来た時期になります。
※見やすいように左側に移動させています。
このバリエーションカタログは、カタログの作成時期がズレていますので、作成から日が浅いカタログは、その分考慮した仕入れ判断が必要になります。
keepaでレビュー数を確認する時の注意点
keepaのレビュー数を確認する方法は、非常に便利ですが、実は気を付けないといけない点があります。
それは何かというと、評価総数(Ratings)とレビュー付き評価総数(Review count)が上手く表示されない場合があります。
先ほどの「EX-2 【501年熟成ワイン煮】」の実際のレビュー数は、59件(レビュー付き7件)でしたが、keepaで確認すると以下の表示になっていました。
本画像は「製品ビューア」の画面ですが、「Ratings」の数が「Review count」の数になっていて、Amazonのページのkeepa画面でも一時期、間違った数が表示されていました。
その他のバリエーションでも「Ratings」の数が「Review count」と一致している商品も確認できます。
※本記事を書いている途中で正しい数字に直りました。
この原因ですが、おそらくkeepa側の処理にエラーが発生したためと思われます。
毎回、Amazonのレビューで確認するのは大変ですが、間違った仕入れ判断を防ぐためにも、慎重に確認することをおススメします。
まとめ
Amazonのバリエーションがあるカタログの仕入れ判断は、非常に難しいですが、しっかり確認して仕入れ判断をしないと売れない商品を仕入れかねません。
また、バリエーションがあるカタログは、ライバルの参入も少ない傾向にありますので、差別化する意味でも、少しずつ経験を積むのがおススメです。
クリックで応援お願いします
ブログトップへはこちら